---昨今、販売系の仕事紹介が増えてきたマンパワー・ジャパン(株)。その背景や販売職に向いている方の素養についてお聞きしました。
弊社は人材派遣会社としての歴史が古く、ご紹介する仕事も主に事務職というイメージが定着していました。しかしここ1〜2年の傾向として、事務系の求人はある程度落ち着いてきています。逆にこの半年で、販売系の仕事が全体の3割を占めるようになったんです。昨年末から今年に入っては、週に平均2件の販売の案件が寄せられています。それも将来的に正社員への道が開ける紹介予定派遣が多いんですよ。この背景には、販売職をアルバイトではなく直接雇用で抱え込むために、まず紹介予定派遣を希望する、という企業サイドの意識変化が考えられます。
販売系の仕事現場は、化粧品や食品、携帯電話などがありますが、現在もっとも注目を集めているのが、ラグジュアリーブランドと呼ばれるワンランク上のブランドです。勤務地は広島市中区がメインで、企業側もマナーができていることや、お客様に応じたプロの接客ができることなどを条件として考えています。そのためにまず、派遣社員として人材を育てて正社員になってもらいたいという期待があるのです。このように、大手ブランドから求人が寄せられるのも、全国拠点と長い歴史をもつ弊社への信頼があるからこそと自負しています。
販売の仕事に向いている方は、やはり販売職の原点でもある「サービス精神」をもっている人ですね。必ずしも販売経験が必要なわけではなく、人に対して何かしてあげたいという気持ちや、機転を利かせて周りを見ることができる余裕などが必要です。私たちスタッフコンサルタントとの質疑応答で、自己主張だけではなく聞き取りをした上で、自分の意見を述べられることや、意欲の高さ、モットーがあるかなどを見極め、可能性を託します。
派遣スタッフとして販売系の仕事に就かれ、現在店長やマネージャーになられた方もおられますよ。もちろん、研修や講義での本人のやる気もバックアップしていますが、サービス・販売職の一番の醍醐味は、「ありがとう」という言葉を直接聞けることです。感謝の言葉がダイレクトに返ってくるという喜び、自分目当てのお客様がつくという喜びは、何にも代え難いものです。「自分の接客で、高価な商品が売れて体が震えた」というスタッフの声を聞いたことがあります。インセンティブが返ってくることも、本人のモチベーションアップにつながるんでしょうね。
弊社では、販売系の仕事の案件が入るとまず、人材を集めて研修の開催告知を行います。これとは別に年に2〜3回、マナー講師にお願いして電話応対やトラブル形式などの研修や、委託制の受付マナー研修などを行うこともあります。研修に参加したスタッフからは「人と接する自信がついた」「私にも販売ができそうな気がする」という意識変化の声が多く届いています。事務系の仕事を希望されている方でも、意外に販売に向いているかもしれません。だから私たちから声掛けして、参加を促す場合があります。
派遣登録に来られる人の中には、「何をやっても続かない、何をしたいのか分からない」という方がおられます。そんな人には、ちょっとしたヒントを与えてあげます。カウンセリングはもちろんですが、自分の原点を探る自己発見セミナーなどを勧めて“一緒に考える”ことからスタートするんです。そして結果的には「登録に来て良かった」と思ってもらいたい。一人ひとりが、自分らしいやりがいを見いだして働いてもらいたいですね。